ここはトウキョー
半年くらいまえに、葛飾区亀有近辺でとった写真です。
ここが東京都内であることをわざわざ確認するかのように、「トウキョー」とかかれています。でもなぜか、「トウキョウ」でも「トーキョー」でもなく、「トウキョー」です。
しかもよく見ると右がわに落書きをけしたあとがあり、それもまた「トウキョー」とよめます。つまりいちどけされたにもかかわらず、またかいた ((葛飾区では「葛飾区きれいで清潔なまちをつくる条例」よって落書きが禁止されてます)) 。
なぜわざわざこのまちの一角の、それもめだたない低い塀に2度も、しかも縦書きで「トウキョー」とかかなければならなかったのか。なぜ「トウ」なのに「キョー」なのか。なにか微妙にずれています。
でもしばらくながめていると、その「ウ」と「ー」のまざりあいに、このまちの微妙さや曖昧さ、多様さがみえてくるようなきがしてきます。一見するとトウキョウだけど、よくみるとちょっとちがう。「ウ」と「ー」が同時にあるまち。東京的なものと、非東京的なもの。下町と田舎。そうかんがえると、なかなかこのまちにふさわしい落書きです ((念のためもう一度。葛飾区では条例で禁止されてます。個人的には、英国の落書きアーティストbanksyがかくような作品なら家の壁にかかれても全然歓迎ですけど。)) 。
まちできこえるおばちゃんの会話は、微妙になまっています。なぜならここは、トウキョーだから。
