かつしかしまで / 東葛飾の父

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「わた史・前史」メモ その1

machi,memo — タグ: , , , , , , — admin @ 8:34 PM
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先日鑑賞したDVD『脳内ニューヨーク』、また約10年越しに読了したクリス・ウェア『ジミー・コリガン』全3巻、それに最近読んだ小沢昭一『わた史発掘』、与那原恵『美麗島まで』などに触発されて、今ここにいる自分に繋がる過去、つまり小沢昭一的にいうところの「わた史」のそのまた「前史」に興味が湧いてきました。既に父方の祖父、母方の祖父母は亡くなっており、父方の祖母も認知症が進んでしまった今、この「前史」を聞くことができるのは、両親、両親の兄弟、祖父母の兄弟だけとなってしまいました(だけ、と書いたものの、こう並べてみると結構揃ってるじゃねえか、という感じですが)。

まだそれほど長くはない「わた史」について書く前に、その前史を書き残す、いや、メモっておく、くらいの気持ちですが、ここに記そうと思った次第です。

文章でまとめるだけではなく、そのうちに残された写真やわたし自身の記憶を元に、今ここに繋がる風景として、漫画の中に再構成することができれば、と考えています。とまれ、まずは文字に。

父方の祖父〜父について(父に聞く)

祖父は大正6年、千葉県N市に生まれた。祖父の父、すなわち曾祖父は利根川の向こう、茨城県M市の農家の出身で、若い頃仕事を求めてN市に出てきた。恐らくは運送関係など、力仕事をしていたらしい。同じくM市出身の曾祖母と結婚して、二男二女をもうける。次男が私の祖父である。このうち長男と次女は若くして亡くなったという。

祖父はN市の高等小学校を二年で中退、昭和5、6年頃から浅草の鞄屋に丁稚奉公として勤めることになる。この時代の祖父の暮らしぶりはわからないが、仕事仲間とは後年も年賀状のやりとりなどの交流があったらしい。鞄屋をやめ、佐渡の金山などで一時期働いた後(時期、期間は不明)、昭和17年地元N市の醤油会社に就職する。第二次世界大戦が始まるも、体格が小柄だったため、終戦間際に丙種合格で応招、前線に送られることはなく、九州で終戦をむかえる。昭和19年頃に見合い結婚、そして20年8月15日疎開先であるN市内の祖母の実家で長男が生まれる。

その2年後、昭和22年にN市内にて私の父が生まれ、またその2年後、長女が生まれる。
祖父は平穏無事に勤め上げ、57歳で退職する。

父はN市で育ち高校卒業後、大阪に本社を置く薬品会社に就職。半年間大阪勤務後、東京に異動、約3年勤続後、川崎の大手電気メーカーに転職する。さらに半年後、都内の一部上場企業に入社する。昭和50年、ウズベキスタンに長期出張。6ケ月間を砂漠に囲まれた国で過ごす。当時旧ソ連だったウズベキスタンには北朝鮮から移住してきた人も多かったらしく、父も現地で交流をもつ。

帰国後、昭和55年に同じ会社に勤める母と結婚。翌56年、N市内の産院にて長男(わたし)が生まれる。居住していたのは隣のNY市(ニューヨークではない)だったため、出生届けはNY市に出される。

以上が簡単な「わた史・前史」父方編です。伏字の意味ないですね。個々の事柄について細かく書き出して行くときりがないので、あくまでメモ程度に納めました。

わたし自身がいちばん興味を惹かれるのは、祖父が浅草で過ごした時代のことです。戦前の浅草華やかなりしころ、エノケン、ロッパが活躍していた時代、祖父はそこで何を見たのか。千葉の片田舎から出て来た祖父の目に、浅草はどのように映ったのか。生前祖父はほとんど浅草時代のことを口にしなかった、というかこちらに興味がなかったため聞くことがなかったというのが正確ですが、貴重な風景を取り逃がしてしまったようで、今思うと本当に残念でなりません。

祖父の死後、遺品を整理していると、祖母曰く浅草時代に仕立てたという夏用の着物と雪駄が出てきました。どちらもおそらくほとんど使用されることがなかったとみえ、きれいなままに保存されていました。唯一祖父の浅草時代を記憶しているこの着物と雪駄は、今はわたしの実家に仕舞ってあります。

また、祖父も父もわたしも、生まれたのは千葉県N市、旧東葛飾郡、つまりは「葛飾」です。今わたしが東京都の「葛飾」区に住んでいることも、この葛飾の連鎖の一部のようで、面白くもあります。葛飾の前に葛飾があり、今葛飾にいる、と。わたしがこれから描きたいと考えているのはそんなわたしの今と、葛飾の今、そしてその今につながる複数の過去、すなわち「前史」です。

現在健康上の理由から、まとめるのはもう少し後になってしまうかもしれませんが、いずれかならず形にしなければならないと思っている、形にすることで見えてくるものを、わたし自身がいちばん見たいのです。

母方編はまた次の機会に。

Preかつしかまで / はなし「父」

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hanashi201004052010.04.19

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かつしかしか #6

manga — タグ: , , , , , , — takahashi @ 1:01 AM
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かつしかしか #4

manga — タグ: , , , , , — takahashi @ 11:08 PM
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